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🐈ふだん見えない“すき間”を測る?気密測定のリアル
2025.11.04

こんにちは!パーソナルスタイルの今泉です。


家の性能を語るうえで欠かせないのが「断熱」と「気密」。

どちらも“家の中の快適さ”を左右する大切な要素です。


断熱は“熱を伝えにくくする力”。そして気密は、“空気を漏らさない力”

今日は、普段なかなか目にすることのない「気密測定」について、実際の現場の様子とともにご紹介します。


気密測定とは、家にどれくらいのすき間があるかを測る試験です。

専用のファンを使って建物を減圧し、
そのときに外からどのくらい空気が入ってくるかを測定することで、
住宅の“すき間の大きさ”を数値化します。

この測定で算出されるのが「C値(シーチ)=相当すき間面積」です。




「C値」とは、建物全体の延床面積1㎡あたりに、どれくらいの“すき間(㎠)”があるかを示す指標です。
つまり、家全体のすき間の合計面積を延床面積で割った数値で、
“空気が漏れる量”ではなく“すき間の大きさ”を表しています。

このC値が小さいほど、すき間が少なく“気密性能が高い家”ということになります。


今回のY様邸では、気密測定の際、
あまりにも気密が高く、最初は機器が圧力差を検出できず測定不能の状態に。



そこで、急遽わずかな穴をあけて再測定を行ったところ、
C値=0.1㎠/㎡(延床面積1㎡あたりのすき間面積0.1平方センチ)
という、非常に高い気密性能を記録しました。




これは、一般的に「高気密住宅」と呼ばれる基準(C値=1.0㎠/㎡以下)を
はるかに上回る、トップクラスの数値です。


現場にいたY様も「ここまで密閉されているとは…!」と驚かれていました。
“すき間が少ない家”であることを実感できる結果となりました。



C値が小さいほど気密性能が高くなり、外気の影響を受けにくい快適な家になります。
また、冷暖房効率が上がることでエネルギーのムダが減り、省エネで光熱費も抑えられやすくなります。

ただし、快適性は「断熱性能」や「換気計画」とのバランスも大切。
気密だけでなく、トータルで性能を設計することで、
一年中心地よく過ごせる本当の高気密・高断熱住宅が完成します。



気密性能が高い家は、外気の侵入が少ないため、
花粉やホコリの侵入を抑えたり、換気システムが計画通りに機能したりと、
家族の健康面でもメリットがあります。

また、室内の温度ムラが減ることで、ヒートショックのリスクを抑えられるのも大きな利点。
見えない部分の性能が、実は“日々の暮らしの快適さ”を支えています。




「気密測定」は、家の“見えない品質”を確認するための大切な工程です。
断熱材やサッシの性能が高くても、施工の精度が低ければ意味がありません。
だからこそ、数値で確認できるC値が、信頼できる住宅性能の証になります。

Y様邸のように、C値=0.2㎠/㎡という結果は、
私たち施工者にとっても誇りであり、住まい手の安心にもつながる成果です。

これから家づくりを検討される方は、
ぜひ「気密測定」「C値」という言葉にも注目してみてください。
それが、快適で長持ちする高気密・高断熱住宅への第一歩になります。













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