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【8割が誤解?】耐震等級3相当では認定が取れない!本当に安全な家を見抜く方法とは?
2026.03.03

こんにちは、パーソナルスタイルの石田です。

先日、お客様との打ち合わせで「他社さんでは耐震等級3相当って言われたんですけど、大丈夫ですよね?」と聞かれて、少し胸が痛くなりました。

その言葉の裏には「家族を守りたい」という切実な想いがあるのに、肝心の「相当」という曖昧な表現に違和感を持たれていないことが気がかりだったからです。

私たちが住む日本は、地震や台風といった自然災害と隣り合わせの国です。
だからこそ、家族が安心して暮らせる家をつくるうえで、耐震性能の確保は選択肢ではなく当然のことだと考えています。
でも、いくら耐震性を高めても、たとえばシロアリに土台を侵されてしまえば、建物全体の耐力が低下し、建てた時の性能は失われてしまいます。

また、プランを考える段階で構造を意識せずに進めてしまうと、後から「梁を増やさないと強度が足りません」と言われて予算が大幅に膨らんでしまうこともあります。

今回は、住宅会社として日々現場と向き合う中で感じている「構造計算」の大切さと、「等級3相当」という言葉に潜む危うさについて、率直にお伝えしたいと思います。

白いテーブルの上で住宅の設計図と構造計算書を指さしながら打ち合わせをする建築士の手元

この記事でわかること

・耐震等級3と等級3相当の決定的な違いとは

・許容応力度計算がなぜ家の安全に直結するのか

・等級3相当の表記に潜むリスクと注意点

・構造計算を全棟実施する意味と暮らしへの影響

・安心して家づくりを進めるために確認すべきこと

「等級3相当」という表記に隠された、家族の安全を左右する本質的な違い

「等級3」と「等級3相当」。

似ているようで、この二文字の違いが家族の安全を大きく左右します。現場で構造計算の結果を見るたび、設計段階での検証がどれほど重要かを実感しています。

耐震等級3って、そもそも何?

耐震等級3は、国が定めた住宅性能表示制度の中で最高ランクの耐震性能です。
建築基準法で求められる強度の1.5倍という水準で、大地震が起きても構造躯体がほとんど損傷しない設計を意味します。

2016年の熊本地震では、震度7の揺れが2回発生しましたが、耐震等級3の住宅は倒壊ゼロという実績がありました。この事実が、等級3の信頼性を裏付けています。

この等級を正式に取得するには、壁量計算などの構造検証を行い、第三者機関(住宅性能評価機関)にきちんと審査してもらう必要があります。つまり、「確かにこの家は強いですよ」と客観的に証明された状態です。

地震によって亀裂が入った道路の前に建つ、被害を免れたモダンな黒い外壁の耐震住宅

※写真は倒壊のイメージです。

「相当」がつくと何が変わるのか

一方で「等級3相当」という表現は、第三者機関による認定を取得していない状態を指します。

つまり、住宅会社が社内で「等級3と同程度の性能がある」と判断しているだけで、客観的な証明がない状態です。

「等級3相当」には、大きく分けて2つのパターンがあります。

ひとつは、構造検証は行っているものの、第三者機関への申請をしていないケースです。
ただ、せっかく時間と費用をかけて検証を行っているのであれば、第三者機関の認定を取得しない理由はほとんどありません。認定を取得することで、お客様は住宅ローン減税や地震保険料の割引といった経済的なメリットを受けられますし、将来住まいを売却する際の資産価値の証明にもなるからです。

もうひとつは、簡易な判断だけで「たぶん等級3くらいの強度はあるだろう」と推測している状態です。
この場合、構造検証自体が不十分で、本当にその性能があるかどうかは誰も保証していません。

お客様からすれば「等級3」も「等級3相当」も似たように聞こえるかもしれません。
でも、私たち作り手の立場からすると、その差は天と地ほど違います。根拠があるかないか。証明されているか、されていないか。
家族の命を預かる家だからこそ、この違いを曖昧にしてはいけないと思います。

 

比較項目耐震等級3耐震等級3相当
構造検証の有無壁量計算または
許容応力度計算を実施
実施している場合と
不十分な場合がある
第三者機関の審査あり(性能評価機関)なし
性能の証明客観的な認定あり推測・自己申告、または社内資料のみ
保険・住宅ローン優遇住宅ローン減税・地震保険料割引の優遇対象(2026年2月現在)自己申告では優遇対象外

 

この表を見ると、どうしても「じゃあ相当じゃダメだ」と感じるかもしれません。
でも私がお伝えしたいのは、否定ではなく「知っておいてほしい」ということです。知らないまま選ぶのと、理解した上で選ぶのとでは、安心感がまるで違いますから。

建築工事契約書の「耐震等級3相当」という項目をペンで指し示している手元

壁量計算では見抜けない構造の弱点—許容応力度計算が必要な理由

「構造計算」と聞くと、なんだか難しそうで遠い話に感じるかもしれません。
でも実際には、家を支えるすべての部材が「どれくらいの力に耐えられるか」を一つひとつ丁寧に確認する作業です。

壁量計算では見えないもの

一般的な木造住宅では、壁量計算という方法で耐震性を確認することが認められています。
建物の面積に応じて必要な壁の量を計算し、バランスよく配置されているかをチェックする方法です。この方法でも、第三者機関の審査を受ければ耐震等級3の認定を取得することができます。

ただ、この方法では柱や梁といった構造部材の一本一本にかかる力までは詳細に検証しません。
つまり、「壁は基準を満たしているけれど、実は梁が想定以上の力を受けている」といった状況を見過ごす可能性があります。

以前、他社で設計されたプランを持ち込まれたお客様がいらっしゃいました。広々としたリビングに大きな吹き抜け、とても魅力的なプランでした。

でも許容応力度計算という精密な構造計算をしてみると、吹き抜け部分の梁が想定よりも大きな力を受けることがわかり、当初の設計のままでは余裕が少ないことが判明しました。
壁量計算では問題なくても、より詳細に検証すると不安が残るケースもあります。

高い吹き抜けと木製梁が特徴的な、開放感あふれるモダンでミニマルなLDKの内観

許容応力度計算で見えるもの

許容応力度計算では、建物全体にかかる荷重を細かく算出し、柱・梁・基礎・接合部など、すべての構造部材が地震や積雪などの力に耐えられるかを一つひとつ確認します。部材の太さ、材質、接合方法、配置のバランスまで含めた総合的な検証を行うため、より正確で安全性の高い設計ができます。

壁量計算でも耐震等級3は取得できますが、許容応力度計算はさらに一歩踏み込んだ検証方法です。この計算には時間も手間もかかります。
でも、お引渡しの日にお客様が「ここで安心して暮らせます」と笑顔で言ってくださる瞬間を思うと、この手間は絶対に省いてはいけないものだと感じています。

木目のデスクに置かれたノートPCに表示されているシンプルでモダンな住宅の外観3Dモデル

なぜ私たちは、すべてのお住まいで許容応力度計算を標準化したのか

私たちは、すべてのお住まいで許容応力度計算を実施し、耐震等級3を標準仕様としています。
それには、私たちなりの強い想いがあります。

安全性を「選ばせたくない」

家づくりには、たくさんの選択肢があります。床材は無垢がいいか、タイルがいいか。キッチンは対面型か、壁付けか。
お客様の好みやライフスタイルに合わせて自由に選んでいただける部分は、できるだけ多く用意したいと思っています。

でも、耐震性能だけは違います。お客様に「耐震性能を上げるか、費用を抑えるか」という選択を迫ることは、私たちにはできません。安全を天秤にかけるようで心苦しいからです。家族の命を守るための性能は、選択肢ではなく、当たり前に備わっているべきものだと考えています。

土台から考える、総合的な安全性

許容応力度計算を行うと、柱や梁の配置と強度が明確になります。
それによって、たとえば将来シロアリ被害が発生したとしても、どの部分をどう補強すればいいか、メンテナンスの判断基準がはっきりします。

パーソナルスタイルでは、ターミダンシートという人体に無害でシロアリの侵入を防ぐ工法を採用し、万が一の際には1,000万円の修理費用を保証する体制も整えています。
せっかく強い構造を作っても、土台が侵されることで建物全体の耐力が低下し、建てた時の性能が失われてしまっては意味がありません。
許容応力度計算による強度確保と、シロアリ対策の両方を徹底することで、「建てたときの性能」を長く維持できる住まいを目指しています。

プラン段階から構造とコストを両立させる

許容応力度計算は、完成してから行うものではありません。
プランを考える段階から構造を意識することで、無駄な部材を減らし、コストを抑えながら必要な強度を確保することができます。

たとえば、耐震性を高めるために単純に柱や梁を増やすだけでは、材料費も施工費も跳ね上がります。でも許容応力度計算を行えば、どこにどれだけの強度が必要か明確になるため、効率的な配置が可能になり、結果としてコストを抑えながら安全性を高めることができます。

以前、ご予算に限りがあるお客様から「耐震性は諦めたくないけど、予算も心配で…」と相談されたことがあります。
でも許容応力度計算をしながらプランを調整することで、無駄な補強を省き、必要な部分にだけ集中的に投資する設計ができました。お引渡しの時、「予算内で安全も叶って本当に良かった」と涙ぐまれていた姿が、今でも忘れられません。

デスクに広げられた住宅の間取り図と電卓、そしてタブレットに映る完成予想パース

第三者の目が入ることの意味

許容応力度計算を実施した後、その設計通りに施工されているかを確認することも同じくらい重要です。私たちパーソナルスタイルでは、自社検査に加えて第三者検査機関である株式会社家守りによる厳格な品質検査を実施しています。

第三者検査を受けるのは、いつも緊張します。自分たちでは「完璧」と思っていても、プロの目から見ると小さな改善点が見つかることもあります。でもそれがお客様にとってとてもいいことです。

なぜなら指摘されることで、次の現場がさらにもっと良くなる。その繰り返しで、私たちの施工品質が安定していくことを実感しています。

基礎配筋検査、土台伏せ検査、構造体・金物検査など、完成後には見えなくなる部分を工程ごとに確認し、すべて写真付きの検査報告書として記録を残します。
この報告書は、お引渡しの際にお客様にお渡ししていますが、「こんなに丁寧に見てくれていたのですね」と驚かれることが多いです。見えない部分だからこそ、きちんと記録に残して安心していただきたいと思っています。

建築現場でヘルメットを着用し、水平器を使って土台の精度を厳格にチェックする施工管理者

契約前に必ず確認してほしい—「等級3相当」を見抜く3つの質問

では、どうやって本物の耐震等級3と「相当」を見分けたらいいのでしょうか。
私からお伝えできるのは、遠慮せずに質問してほしいということです。

打ち合わせで聞いてほしい3つのこと

住宅会社との打ち合わせでは、ぜひこんなことを聞いてみてください。

1,「構造計算(許容応力度計算)は全棟でやっていますか?」
2,「耐震等級3の認定は、第三者機関から取得していますか?」
3,「構造計算書や性能評価書を見せてもらえますか?」

これらの質問に対して、すぐに明確な答えが返ってこなかったり、「相当」という言葉でごまかされたりする場合は、少し立ち止まって考えてみてほしいです。

もし「計算はしているけれど申請はしていない」と言われた場合は、「なぜ申請しないのですか?」と率直に聞いてみてください。構造検証を行っているなら、第三者機関の認定を取得することでお客様にメリットがあるはずです。明確な理由がない限り、申請しない合理性はほとんどありません。

私たちのところに相談に来られるお客様の中には、「他社で断られた質問をここでしてもいいですか?」と遠慮がちに聞かれる方もいらっしゃいます。
でも、家づくりにおいて遠慮は不要です。わからないことを聞くのは当然の権利ですし、きちんと答えられない会社は、その時点で信頼に値しないと思っています。

見積書や契約書での確認ポイント

見積書や契約書に「耐震等級3相当」と書かれていたら、それは正式な認定ではありません。
必ず「耐震等級3(性能評価取得)」という表記があるか、取得予定であることが明記されているかを確認してください。

付箋やマーカーで細かくチェックが入った見積内訳書と工事請負契約書を確認する様子

完成後には見えなくなる構造部分こそが、災害時に家族の命を守る

地震はいつ起きるかわかりません。万が一の時に家族を守れるかどうかは、完成後には見えなくなる構造部分にかかっています。
耐震性能は、住み心地や快適性とは違って、普段は意識されることがありません。でも、災害が起きた瞬間にその差が命を分けることもあります。だからこそ私たちは、目に見えない部分にこそ誠実でありたいと思っています。

温かな光が差し込むリビングのソファで、庭を眺めながらくつろぐ若い家族の後ろ姿

【まとめ】耐震等級3相当ではなく、第三者認定を受けた耐震等級3を選ぶべき理由

耐震等級3と「等級3相当」の最大の違いは、第三者機関による客観的な性能証明の有無です。家族の安全を確保するためには、正式な認定を取得した耐震等級3を選ぶことが不可欠と言えます。

・第三者機関の審査を経ることで、構造の安全性が客観的に証明され、災害時の倒壊リスクを最小限に抑えられるため

・住宅ローン減税や地震保険料の割引といった経済的メリットを受けられ、将来の資産価値の証明にもつながるため

・許容応力度計算を実施することで、柱や梁一本一本の強度が詳細に検証され、より高い安全性が確保できるため

家づくりにおいて、安全性は選ぶものではなく、当然備わっているべきものです。見えない部分にこそ誠実であることが、長く安心して暮らせる住まいをつくる第一歩となります。

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「建てて終わり」ではなく、住まいの成長を長く見守る地域パートナーでありたい。それが私たちの想いです。上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください。

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