こんにちは。パーソナルスタイルの石田です。
「実家の近くに土地を探しているんですが、なかなか条件に合う物件が見つからなくて…」。土地探しのご相談でお話を伺うと、こんな声を本当によく耳にします。親御さんの存在が心強いのはよくわかります。ただ、「近く」にこだわるあまり、土地選びの視野が狭まってしまっているケースも少なくありません。
距離感の正解は「近い」か「遠い」かではなく、「どんな暮らし方をしたいか」によって変わるものです。
今回は、実家との距離について改めて整理し、土地探しの選択肢を広げるヒントをお伝えします。

この記事でわかること
・実家が近くにあると得られる安心感の正体
・近すぎることで起きやすい「摩擦」の実例
・距離よりも大切な「つながり方」の考え方
・土地選びの視野を広げるための具体的な視点
・後悔しない土地探しに必要な判断の整理法
実家が近いと、子育ては本当にラクになる。その理由
子育て世帯が「実家の近く」にこだわる背景
子育てが始まって、「もし子どもが急に熱を出したら」「夫婦どちらかが残業になったとき」…そんな場面を想像すると、近くに頼れる人がいることは、精神的にも現実的にも大きな支えになります。実家の近くに住みたいという気持ちは、決して甘えではなく、家族の暮らしを守りたいという真っ当な考え方です。

実際にパーソナルスタイルで土地探しのご相談に来られるご夫婦の多くが、「できれば妻の実家の近くで」「車で15分以内で義母が住んでいる場所で」といった条件をお持ちです。それだけ、親世代のサポートに対する期待と安心感が、子育て世帯の住まい選びに大きく影響していることがわかります。
エリアが絞られているご家族ほど、選べる土地の数が減り、「なかなか見つからない」という悩みが深くなっていきます。さいたま市を中心に川口市や蕨市、越谷市、上尾市など、施工エリア全体で土地情報を把握している私たちから見ても、「実家の近く限定」という条件が、候補地を著しく絞り込んでしまっているケースは非常に多いのです。
「近ければ近いほど安心」という思い込みの落とし穴
「実家の近く」に住みたい理由を分解する
ここで一度、こんな問いを置かせてください。
「実家の近く」に住みたい理由は、具体的に何でしょうか?
「子どもを預けられるから」「何かあったときに助けてもらえるから」「親が高齢になってきたから」…理由は人によってさまざまです。そしてその理由を分解してみると、「徒歩圏内でないといけないか」というと、意外とそうでもないケースが多いことに気づきます。

たとえば「子どもを迎えに行ってほしい」という場面なら、車で20〜30分の距離でも十分対応できます。「親が心配」という理由なら、むしろ車で気軽に行ける距離のほうが、お互いに気を使わず行き来しやすいという声もあります。
近すぎることで「いつでも来られる関係」になってしまい、夫婦間のペースが乱れたり、お互いに気疲れが生じたりするケースも実際にあります。距離が近いことが、必ずしも「いい関係」をつくるわけではありません。「近ければ近いほど安心」という思い込みが、かえって土地選びの視野を狭めてしまうことがあります。
徒歩圏・車30分・1時間。3段階で比べる距離感の現実
実家との距離感を整理するうえで、よく話に出るパターンを3段階に分けてみました。

| 距離帯 | 徒歩・自転車圏内(〜15分) | 車で20〜30分圏内 | 車で1時間程度 |
|---|---|---|---|
| メリット | すぐに呼べる・顔を見に行きやすい | 気軽に行き来でき・互いの生活を尊重しやすい | 適度な独立感・帰省のメリハリが出る |
| 注意点 | 来訪頻度が増えすぎることも | ちょうどよいバランスを保ちやすい | 緊急時の対応には時間がかかる |
| 向いている人 | 親に育児の中心的サポートを依頼したい方 | 援助は受けたいが家族の時間も大切にしたい方 | 自立した生活スタイルを好む方 |
「車で20〜30分」という距離感は、多くのご家族にとって「ちょうどよいバランス」になりやすいと、相談の場でも感じています。近すぎず、遠すぎず。緊急の場面にも対応でき、日常はそれぞれのリズムで動ける。「少し離れた距離」が、長く良い関係を保つ鍵になることは少なくありません。
距離より先に決めるべき、親との「つながり方設計」とは
距離より先に決めるべき、親との「つながり方設計」とは
土地の場所を決めることと、親との関係をどう保つかは、別の問題です。近くに住んでいても疎遠になるご家族もいれば、少し離れていても毎週会っているご家族もいます。重要なのは「距離」ではなく、「どのようにつながるか」の設計を先に持つことです。
たとえば、週末に子どもを連れて会いに行く習慣をつくる。緊急時の連絡手段をあらかじめ決めておく。「どちらかが体調を崩したときは泊まりがけで来てもらう」などのルールを夫婦で事前に決めておく。
こうした「つながり方の設計」が整っていれば、車で30分の距離であっても「必要なときはすぐ行ける」という安心感は十分に生まれます。

間取りで「将来の変化」に備える
家づくりの間取りにも、この考え方は応用できます。
たとえばパーソナルスタイルでは、ライフステージに合わせて間取りを変えられる「可変型プラン」もご提案しています。
今は夫婦と子どもだけで住んでいても、将来的に親御さんが同居する可能性を見越した設計にしておくと、いざというときに対応しやすくなります。「距離が近くなければ」と土地にこだわるより、住まいの中で「将来の変化に備えられる設計」にしておくことのほうが、長期的には安心につながるケースもあります。
条件を1つ緩めるだけで、土地の選択肢はどう変わるか
まず「距離の条件」を1つ緩めてみる
「実家の近く」という条件が土地探しの壁になっているなら、「実家から何分以内」という数字を少し幅広く設定してみることが、最初の一歩になります。「徒歩圏内」から「車で30分圏内」に広げるだけで、選べる土地の候補は大幅に増えます。
さいたま市周辺は、川口市や蕨市、越谷市、上尾市など施工エリア全体にわたって土地情報が豊富です。ただ「実家の近く」という条件で絞り込みすぎると、その選択肢が見えなくなってしまいます。
大切にしたい条件を書き出して、優先順位を整理する
次に大切なのは、「実家の近く」以外で自分たちが大切にしたい条件を書き出してみることです。
・子どもの通学エリア(小学校の学区)
・通勤・通学の所要時間
・買い物・病院へのアクセス
・予算の上限と土地の広さのバランス
・日当たりや周辺環境

こうした条件と実家の距離感を並べてみると、「実は実家の距離よりも通勤時間を優先したい」という本音が見えてくることもあります。優先順位を整理するだけで、土地探しの方向性が定まりやすくなります。
条件が厳しいと感じているときこそ、その条件が生まれた背景を一度整理する時間を持っていただけると、方向性が自然と見えてきます。パーソナルスタイルでは、そうした優先順位の整理を個別相談の場でご一緒しています。
【まとめ】「実家に近い土地」より「家族が長く安心できる土地」を選ぶ考え方

実家との距離は、物理的な近さだけで測るのではなく、「どんな暮らし方をしたいか」「どんなつながり方が自分たちに合っているか」を基準に考えることが、後悔しない選択につながります。「実家の近く」に限定することで、本来あったはずの良い土地と出会えなくなってしまうケースは少なくありません。
・車で20〜30分の距離でも緊急時に対応できるため、近すぎず遠すぎないバランスが保ちやすい
・「近い=安心」ではなく、来訪頻度が増えすぎることで生じる摩擦のリスクもある
・間取りの可変設計で将来の変化に備えることが、距離の代替策になる
距離よりも大切なのは、家族それぞれが心地よくいられる「ちょうどいい関係性」と、それを支える住まいの設計です。土地選びで迷ったときは、条件の背景にある「本当の理由」を整理するところから始めてみてください。
家づくり・土地探しのご相談はパーソナルスタイルへお気軽に

「この条件で土地は見つかるのか」「どのエリアから探せばいいのか」など、土地探しに関するご相談はお気軽にご連絡ください。資金計画や家づくりの流れも含めた個別相談・家づくり勉強会を随時開催しています。
パーソナルスタイルの施工エリア
パーソナルスタイルは、さいたま市を中心に川口市、蕨市、越谷市、春日部市、上尾市、北本市、八潮市を主な施工エリアとしております。
事務所から車で1時間圏内を目安に、すぐにお伺いできる範囲にエリアを絞ることで、暮らしの中で何かあった時も迅速に対応できる体制を整えています。「建てて終わり」ではなく、住まいの成長を長く見守る地域パートナーでありたいと考えています。
<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>






