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【300万円の誤算】不動産会社だけに土地探しを任せた結果、建築費が大幅に増えてしまった過去事例
2026.04.07

こんにちは。パーソナルスタイルの石田です。

今日は少し、私が経験したお客様のエピソードをお話しさせてください。

「この土地、安くて広くて、すごくいいと思うんです」
——そう話してくださったのは、さいたま市にお住まいのAさんご夫妻でした。

不動産会社から紹介された土地を、価格と立地を理由に即決しようとされていた。でも、契約前にご相談いただいたことで、見えていなかったことが浮かび上がってきました。その土地では上下水道の引き込み工事が必要で、地盤改良も避けられない条件でした。

結果として、建物本体とは別に200万円を超える費用が発生していた計算になります。「安い土地」が「高い買い物」になる瞬間は、こういうところにあります。

住宅街の空き地で図面とタブレットを確認しながら打ち合わせをする若い夫婦

この記事でわかること

・安い土地が割高になる仕組み

・不動産と建築、それぞれの視点の違い

・トータルコストで判断する考え方

・土地選びで確認すべき具体的なポイント

・パーソナルスタイルの土地選びサポートの内容

「この土地、安くて魅力的」——その判断で発生しやすい3つの追加費用

砕石が敷かれた地面に設置された、水道メーターの角型鉄蓋(量水器ボックス)

水道・下水道の引き込み費用

前面道路に水道管が通っていない土地では、公道から宅地内まで引き込む配管工事が必要です。

費用は引き込み距離と道路の種類によって大きく異なります。短距離なら30〜50万円が一般的な範囲ですが、長距離・県道横断が絡むケースでは100万円を大きく超えることもあります。1メートルあたり1.5〜2万円が基本単価とされており、現地条件を確認するまで正確な金額は出せません。

下水道についても、公共汚水桝への接続が未整備の地域では浄化槽設置という選択肢になり、これも数十万円の追加費用となります。

地盤改良費用

地盤の強さは見た目ではわかりません。地盤調査をして初めて判明します。
改良が必要と判定された場合、工法によって費用の幅は相当大きくなります。地表近くの浅い層を固める表層改良では20〜50万円程度、深さ8メートル程度まで対応する柱状改良では40〜120万円、深い支持層まで鋼管杭を打ち込む工法では90〜200万円以上に達することもあります。

土地の契約前に地盤調査を行えないケースが多く、この費用は「契約後に明らかになるリスク」として位置づけておく必要があります。

コンクリート打設前の配筋検査が行われている、住宅の基礎鉄筋の施工風景

外構・造成費用

傾斜地や旗竿地では、擁壁・階段・造成工事などの外構費用が膨らみます。整形地と比べて50〜100万円以上の差が生じる事例は珍しくありません。段差の処理方法によっては、建物本体の基礎工事にも影響が出ます。

不動産会社と建築会社が「同じ土地」を見ると、なぜこれほど評価が変わるのか

ロープで区画された更地の建築予定地で、日当たりや周囲の環境を確認する夫婦の後ろ姿

不動産会社が土地を確認するとき、主に「価格・立地・面積・用途地域・建ぺい率・容積率」を見ます。これらは土地取引において必須の情報であり、とても重要な視点です。
一方、建築会社が同じ土地を見ると、別の角度からの確認項目が加わります。

【建築視点で確認するポイント】

・日照と隣地の距離感(建物がどう配置できるか、吹き抜けや大きな窓が可能かどうか)

・道路との高低差と段差(基礎工事・外構工事の難易度に直結)

・上下水道・ガスの引き込み状況(前述の追加費用の有無)

・地盤の概況(周辺の地歴・地質情報からのリスク推測)

・建ぺい率・容積率と希望する間取りの整合性

建ぺい率60%・容積率200%という数字は正確でも、旗竿地や不整形地では実際に建てられる建物の形が大きく制約されます。「数字の上では問題ない」のに「希望の4LDKが建てられない」という事態は、この確認不足から起きます。

越谷市や春日部市・八潮市などの埼玉東部エリアでは、かつて田畑や水田だった土地が宅地化されているケースがあります。地盤の軟弱リスクを建築視点で確認することが、この地域では特に重要です。

地質調査の現場で採取された、土の質感や含水状況を確認するための土壌サンプルと計測用ポール

「予算3,000万円」の落とし穴——土地・建物・諸費用を一覧にしないと起きること

住宅購入を検討される方の多くが「予算3,000万円」という設定からスタートされます。ただし、その3,000万円の内訳が曖昧なまま土地探しを進めると、後から費用が積み上がる構造になりやすくなります。

以下は、試算例として参考にしてください(あくまで概算です)。

<A土地>土地代1,500万円
※上下水道整備済み、地盤良好、整形地。追加費用なし。

<B土地>土地代1,200万円
※水道引き込み必要(目安40〜60万円)、地盤改良必要(目安80〜120万円)、外構追加(目安50万円)。

B土地の実質負担は、最小でも約1,370万円。条件が重なれば1,400万円台後半になります。「300万円安かったはずの土地」が、実質的にA土地と同等かそれ以上のコストになる可能性があります。

この試算に、登記費用・不動産取得税・ローン手数料などの諸費用も加えると、「土地と建物を合わせたトータルコスト」が初めて見えてきます。

土地をご検討の方は、こうした総費用の見通しをできるだけ早い段階で把握されることをお勧めします。

住宅ローン返済予定表や概算見積書を広げ、電卓を使って資金計画を立てる手元の様子

住宅会社の担当と一緒に土地を見に行くことが大切

パーソナルスタイルは、宅地建物取引業免許と建設業許可の両方を取得しています。
「土地の紹介」と「建物の設計・施工」が同じ会社で完結する体制は、土地選びの段階から建築視点を反映できるという点で、お客様に実質的なメリットをもたらします。

【私たちが土地選びでご提供できること】

・レインズや土地バンクシステムで価格推移・学区・ハザードマップ情報を一覧で共有

・建築視点のチェック項目を土地見学時に現地で確認

・インフラ・地盤の概況を踏まえた総費用シミュレーション

・土地セミナーにて「住宅会社が土地を読むポイント」を具体的に解説


パーソナルスタイルは、現在年間10棟を上限に、一棟一棟に集中できる体制を維持しています。土地探しの段階でのご相談は、できるだけ早いタイミングが選択肢を広げる第一歩になります。

ヘリンボーンの床材と吹き抜けのペンダントライトが印象的な、木質感を活かした工務店内装、打ち合わせスペース

【まとめ】土地探しで後悔しないために押さえておきたいこと

土地の価格だけで判断すると、水道引き込み・地盤改良・外構工事などの追加費用を見落とすリスクがあります。建築と不動産の両視点でトータルコストを確認することが、さいたま市をはじめとする埼玉エリアで後悔しない土地選びの基本です。

・「安い土地」には水道引き込み(30〜100万円超)・地盤改良(20〜200万円超)・外構費用など、価格表に載らないコストが潜んでいることがある

・建ぺい率・容積率の数字だけでなく、土地形状・日照・道路高低差が建築コストと設計の自由度に直結する

・建築士と宅建士が同行して土地を見ることで、総費用ベースの正確な判断が可能になる

土地探しの段階から建築会社に相談することが、予算オーバーを防ぐ最も確実な方法です。

パーソナルスタイルの施工エリア

パーソナルスタイルは、さいたま市を中心に川口市、蕨市、越谷市、春日部市、上尾市、北本市、八潮市を主な施工エリアとしております。事務所から車で1時間圏内を目安にエリアを絞ることで、暮らしの中で何かあった際にも迅速に対応できる体制を整えています。

「建てて終わり」ではなく、住まいの成長を長く見守る地域パートナーを目指しています。
上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください。

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