こんにちは。さいたま市で注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、パーソナルスタイル代表の石田茂城です。
このブログを閲覧していただいている皆様、連日の猛暑、本当にお疲れ様です。
体調はお変わりありませんでしょうか。
この時期、現場でお会いする施主様やご相談に来られるご夫婦から、口を揃えて聞こえてくるのが「電気代の請求書を見るのが怖い…」という悲鳴にも似たお悩みです。
熱中症予防のためにもエアコンを消すわけにはいかないけれど、毎月じわじわと上がっていく電気料金のニュースを見ていると、冷房をつけること自体にちょっとした罪悪感を感じてしまうこともありますよね。
ですが、わざわざ最新の省エネ家電に買い替えたり、我慢して汗をかいたりしなくても、今お使いの家電の「使い方」をほんの少し変えるだけで、電気代はしっかり抑えられます。
そこで今回は、賃貸・戸建てを問わず、今日からすぐに試せる「夏の家電節約アイディア」をまとめてみました。
エアコンの設定温度1℃の工夫から、サーキュレーターやカーテンを組み合わせた効率的な冷やし方まで、知っておくだけで得するコツをサクッとご紹介します。
無理のない節電で涼しく快適に夏を乗り切るためのヒントとして、ぜひ気軽に試してみてください。

夏の電気代の約6割は「エアコン・冷蔵庫・照明」が占めている
まず結論からお伝えすると、夏の家庭の電気代を大きく左右しているのは、エアコン・冷蔵庫・照明の3つです。
この3つの使い方を見直すことが、節約への近道になります。
家電製品の使い方に詳しい家電ライターの倉本春氏によると、資源エネルギー庁のデータをもとに、夏季の家庭における家電製品の電力消費割合はエアコンが34%、冷蔵庫が18%、照明が10%と続き、この三つで消費電力の6割を占めるとされています。
つまり、この3つの使い方を少し工夫するだけで、無理な我慢をせずとも、効率よく電気代の負担を軽くできる可能性があるということです。

なお、気象庁は2026年4月17日、最高気温40℃以上の日の名称を「酷暑日」と正式に定めたと発表しました。
近年、日本各地で最高気温40℃以上を観測する日が珍しくなくなってきたことが背景にあるとされています。
厳しい暑さが「特別なこと」ではなく「毎年のこと」になりつつある今だからこそ、我慢に頼らない節約の工夫が大切になってきていると感じています。
家づくりのご相談をお受けしていると、「電気代が高いのは、家の性能が悪いせいでしょうか」というご質問をいただくことがあります。
もちろん建物の断熱性能や気密性能は電気代に影響する要素のひとつですが、それだけがすべてではありません。
同じ性能の住まいであっても、家電の使い方によって毎月の電気代には差が出てきます。
まずは、今お住まいの環境のままでできる工夫から始めていただくことをおすすめしています。
エアコンは「設定温度」より「使い方」がポイント
エアコンは夏の電気代の中でも特に大きな割合を占める家電です。
ここで意識していただきたいのは、「設定温度を下げすぎない」ことと「風の流れをつくる」ことです。
環境省では、クールビズの取り組みの一環として、冷房時の室温の目安を28℃としてご案内しています。
体感には個人差がありますので、無理に我慢する必要はありませんが、ひとつの目安として知っておくと、設定温度を考える際の参考になります。

そのうえで取り入れやすいのが、扇風機やサーキュレーターの併用です。
室内の空気を循環させることで、エアコンの設定温度を1℃下げるよりも体感的に涼しく感じられることが多いといわれています。
家電製品に詳しい専門家の見解によれば、設定温度を1℃調整することによる電気代への影響は大きく、モデルによっては1割近く電気代を抑えられる場合があるとのことです。
冷たい空気は下にたまりやすい性質があるため、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させることは、理にかなった工夫といえるでしょう。

また、見落とされがちなのがフィルターの掃除です。
最近のエアコンは自動清掃機能がついているモデルも増えていますが、それでも数ヵ月から数年単位でホコリが蓄積していくことがあります。
フィルターが目詰まりすると、同じ設定温度でもより多くの電力が必要になってしまいます。
月に1〜2回を目安に、フィルターの状態を確認する習慣をつけていただくと安心です。

さらに、室外機まわりの環境も冷房効率に影響します。
室外機の吹き出し口付近に物を置いてしまうと、熱交換の効率が落ち、消費電力が増える原因になります。
すだれなどで室外機に直射日光が当たらないよう工夫することも、効果的な対策のひとつです。

もうひとつ意識していただきたいのが、風量設定です。
「電気代が気になるから」と手動で微風や弱風に固定してしまう方がいらっしゃいますが、実はこれが逆効果になる場合があります。
風量を自動設定にしておくと、室温が設定温度に届くまでは強めの風でしっかり冷やし、その後は微風に切り替わるという仕組みで運転してくれる機種が多く、結果的に無駄なく効率よく冷房できることが多いといわれています。
「弱くすれば節約になる」という思い込みは、意外な落とし穴になりやすい部分です。
また、外出時間が短い場合は、こまめにエアコンを消すよりも、つけたままにしておいたほうが結果的に電力消費を抑えられるケースもあります。
室温が上がりきってから再び冷やし直すほうが、かえって多くの電力を使ってしまうためです。
外出時間の目安として、1時間以内であればつけたまま、それ以上であれば消すといった判断をされる方が多いようですが、住まいの断熱性能や外気温によっても変わってきますので、あくまで目安としてお考えください。
冷蔵庫と照明も、意外と見落としやすいポイント
冷蔵庫は24時間つけっぱなしの家電だからこそ、ちょっとした習慣の積み重ねが影響しやすいという特徴があります。
ドアの開閉時間を短くする、庫内に物を詰め込みすぎない、壁から適度な距離をあけて放熱スペースを確保する、といった基本的な工夫が節約につながります。
特に賃貸住宅では冷蔵庫の設置スペースが限られていることも多いため、無理のない範囲で見直してみることをおすすめします。

照明については、使っていない部屋の消灯を意識するだけでも変わってきますし、LED照明への切り替えも中長期的には効果が期待できます。
日中は自然光を活かし、必要な時間帯だけ点灯するという意識づけが、無理のない節約につながります。

ここまでの内容を、家電ごとに整理すると次のようになります。
まずは取り入れやすいものから、少しずつ試してみてください。
| 家電 | 意識したいポイント |
|---|---|
| エアコン | 設定温度は下げすぎず扇風機・サーキュレーターを併用/風量は自動設定/フィルターは月1〜2回確認 |
| 冷蔵庫 | ドアの開閉時間を短く/詰め込みすぎない/壁から適度な距離をあけて放熱スペースを確保 |
| 照明 | 使っていない部屋はこまめに消灯/LED照明への切り替えを検討/日中は自然光を活用 |
いずれも特別な工事や大きな出費を伴わず、今日から取り組める内容です。
すべてを一度に完璧にこなす必要はありませんので、ご家庭の生活スタイルに合わせて、無理のない範囲で取り入れていただければと思います。
戸建てとマンション・アパートで、工夫できるポイントは少し違う
家電の使い方を見直すことは共通して有効ですが、住まいの種類によって「もうひと工夫できる部分」が異なります。
ここでは戸建てと賃貸(マンション・アパート)、それぞれで意識していただきたい視点を整理します。
戸建てにお住まいの方の場合、窓からの日射をコントロールできる余地が比較的大きいことが特徴です。
日中はカーテンやすだれで日差しを遮り、朝晩の涼しい時間帯には窓を開けて風を通すなど、建物の特性を活かした工夫がしやすい傾向にあります。
また、断熱性能や気密性能によって、同じ設定温度でも室内の快適さや電気代の変化の出方が異なってくることがあります。

一方、賃貸のマンションやアパートにお住まいの方の場合、断熱性能などの建物自体を変えることは難しいため、家電の使い方や日射対策など、ご自身でコントロールできる部分を丁寧に積み重ねていくことが中心になります。
遮光カーテンの活用や、扇風機・サーキュレーターの併用は、賃貸でも取り入れやすい工夫です。

住まいのタイプに関わらず共通していえるのは、「どこか一つを完璧にする」よりも「複数の工夫を無理なく組み合わせる」ほうが、結果的に負担なく続けやすいという点です。
私たちがお客様と家づくりのご相談をする中でも、「頑張って我慢する節約」よりも「仕組みで自然と抑えられる節約」のほうが、長く続けやすいという声をよくいただきます。
さいたま市周辺は日照時間が比較的長い地域といわれていますが、隣接する住宅の状況によって、想定していたよりも日射の影響を受けやすい土地もあります。
「同じような間取りのお宅なのに、うちのほうが夏は暑く感じる」というお話をうかがうこともありますが、その背景には、窓の配置や周辺環境による日射の入り方の違いが関係している場合があります。
これから住まいを検討される方は、間取りだけでなく、周辺環境も含めた日当たりの確認をしておくと、暮らし始めてからの体感の差を減らしやすくなります。
2026年夏は電気・ガス料金の負担軽減策も実施されています
家電の使い方の工夫とあわせて、知っておいていただきたいのが、国による電気・ガス料金の負担軽減策です。
経済産業省 資源エネルギー庁によると、2026年7月から9月の使用分について、電気・都市ガス料金の値引きが実施されています。
値引きの単価は月によって異なり、2026年8月使用分は、電気(低圧・一般家庭向け)が1kWhあたり4.5円、都市ガスが1㎥あたり18.0円の値引きとなっています。
7月・9月使用分と比べて8月使用分の値引き単価が大きく設定されているのは、冷房需要がピークを迎える時期の負担に配慮したものと考えられます。
経済産業省が公表している単価をもとに試算すると、月260kWhの電気を利用したご家庭の場合、2026年8月使用分はおよそ1,170円程度、月30㎥の都市ガスを利用したご家庭の場合はおよそ540円程度の値引きになる計算です。
この値引きは契約者様側での申請手続きは不要で、電力会社・ガス会社が請求時に自動的に反映する仕組みとなっています。
なお、値引きは「使用した月」を基準に単価が設定されているため、実際にお手元の請求書に反映されるタイミングは、検針日によって1ヵ月ほど後にずれる場合があります。
たとえば7月使用分は、8月頃の請求書で確認できるケースが多いようです。
詳しいタイミングについては、ご契約中の電力・ガス会社の案内でご確認いただくと安心です。
また、この支援は期間限定の措置であり、今後の実施状況や単価は変更される可能性があります。
最新の情報は、資源エネルギー庁の特設サイトでご確認いただくことをおすすめします。
家電の使い方を見直す工夫と、こうした国の負担軽減策は、いわば「両輪」の関係にあります。
ご自身でコントロールできる部分は日々の工夫で抑えつつ、制度による負担軽減も併せて把握しておくことで、家計への影響をより実感しやすくなります。
どちらか一方だけに頼るのではなく、両方の情報を知っておくことが、無理のない家計管理につながると考えています。
※本記事は執筆時点の情報です。制度や料金、補助内容などは変更される場合があります。
この記事のまとめ
夏の電気代の多くを占めているのは、エアコン・冷蔵庫・照明の3つです。
この3つの使い方を少し見直すだけで、無理な我慢をせずに負担を軽くできる可能性があります。
- ・エアコンは設定温度を下げすぎず、扇風機やサーキュレーターを併用する
- ・フィルターや室外機まわりの環境を定期的に確認する
- ・冷蔵庫は開閉時間や詰め込みすぎに注意し、放熱スペースを確保する
- ・照明はこまめな消灯とLED化で、無理なく積み重ねる
- ・2026年夏は電気・ガス料金の負担軽減策も実施されているため、あわせて確認しておく
節約というと「我慢すること」というイメージを持たれがちですが、実際には「仕組みや習慣を少し整えること」で無理なく続けられるものも多くあります。
今回ご紹介した内容は、賃貸にお住まいの方にも、戸建てにお住まいの方にも取り入れやすい工夫です。
まずはできることから、少しずつ試していただければと思います。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。
引用元・参照元
- ・気象庁「最高気温が40℃以上の日の名称を『酷暑日』に決定」報道発表資料
https://www.jma.go.jp/ - ・環境省「令和8年度クールビズについて」報道発表資料
https://www.env.go.jp/press/press_04384.html - ・資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」特設サイト、経済産業省
https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/ - ・経済産業省「2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」
https://www.meti.go.jp/press/2026/06/20260612003/20260612003.html - ・「すぐに実践できる! 家電製品の使い方を見直して酷暑を″安く″乗り切る「真夏の節約術」」FRIDAYデジタル(Yahoo!ニュース配信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/acf40ed3fb597ea3634569e800e7d8d8374ff0de
よくある質問<FAQ>
Q1. エアコンの設定温度は何度くらいが目安ですか?
A. 環境省では、クールビズの目安として室温28度程度をご案内していますが、体感には個人差がありますので、無理に我慢する必要はありません。
扇風機やサーキュレーターを併用することで、設定温度を下げなくても涼しく感じやすくなりますので、まずは併用から試してみるのがおすすめです。
Q2. 賃貸住宅でもできる節約の工夫はありますか?
A. はい、ございます。
カーテンで日差しを遮る、扇風機やサーキュレーターを併用する、冷蔵庫の開閉を減らすなど、建物自体に手を加えなくてもできる工夫はたくさんあります。
まずは無理なく続けられそうなものから、少しずつ取り入れていただければと思います。
Q3. エアコンのフィルター掃除は、どのくらいの頻度で行えばよいですか?
A. 目安としては月に1〜2回程度と言われていますが、ご家庭の使用状況によって前後します。
最新のエアコンには自動清掃機能が付いているモデルもありますので、まずは取扱説明書などでお手持ちの機種の特徴を確認していただくと安心です。
Q4. 2026年の電気・ガス料金支援は、自分で申請しないと受けられないのでしょうか?
A. いいえ、契約者様側での申請手続きは不要です。
電力会社・ガス会社が請求時に自動的に値引きを反映する仕組みとなっています。
ただし、今後の実施期間や単価が変更される可能性もありますので、最新情報はご契約中の会社の案内でご確認いただくと安心です。
Q5. 断熱性能が高い家だと、夏の電気代はどのくらい変わりますか?
A. 断熱性能や気密性能、住まいの向きや窓の配置など、さまざまな条件によって体感や電気代の変化は異なりますので、一概には言い切れません。
ただ、一般的には室内の温度が外気の影響を受けにくくなる分、冷房効率が高まりやすいとされています。
ご自宅の状況が気になる方は、一度専門家に相談してみると、判断の手がかりが見つかりやすいかもしれません。
パーソナルスタイルの施工エリアについて
パーソナルスタイルでは、さいたま市、川口市、蕨市、越谷市、春日部市、上尾市、北本市、八潮市などを中心に、家づくりのご相談を承っています。
事務所から車で1時間圏内を主な施工エリアとしておりますが、それ以外のエリアの方も、まずは一度お気軽にご相談ください。
ご相談・お問い合わせについて
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パーソナルスタイルでは、完成見学会や構造見学会など、実際の住まいの性能を体感していただける機会をご用意しています。
まずは情報収集からでも大丈夫です。気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。






