Stylish more passive design
News

ニュース

2019.06.20

前回は地盤の調査方法を中心にご紹介しました。

 

今回はその地盤調査で軟弱地盤と判定された場合に行う、地盤改良工事についてご紹介します。

 

土地の地盤が軟弱だと、長期的な建物の重さによって部分的に地盤が下がってしまったり、

大きな地震の際には、地質によっては液状化を起こしてしまう可能性も少なくありません。

 

そのままの状態で建物を建ててしまうと、建物が傾いてしまうかもしれませんし、最悪の場合は住めなくなることも。

 

現在では、そのような事態を未然に防ぐ為に、ほとんどの場合は地盤改良工事による地盤の補強を行います。

 

 

・工法の種類は?

 

前回でも少しご紹介しましたが、地盤の固さによって工法が異なってきます。

 

 

 

 

・表層改良工法

地盤改良工事の中でも工事費用が安価な表層改良工法ですが、軟弱な地盤が地表から2m以内でなければ対応が困難となります。

 

杭を施工するのではなく、軟弱地盤の土とセメント系の固形材を混ぜ合わせ、転圧することで地盤の強化を図る工法です。

 

◇メリット

  • 工事費用が比較的安価
  • 他の工法に比べて小型の重機でも工事が可能
  • 地盤にコンクリートや石が混入していても施工可能

◆デメリット

  • 地盤改良面より地下水位が高い場合は対応できない
  • 勾配の強い地盤面では施工が難しい
  • 職人さんの技術により仕上がりの強度にムラができやすい

 

〇費用の相場

地盤改良工事の施工面積1坪(3.31㎡)あたり約3万円

 

 

・湿式柱状改良工法

戸建住宅では一番多いと言われている柱状改良工法ですが、軟弱な地盤が地表から2~8mでなければ対応が困難となります。

 

セメント系の固形材を地盤に注入し特殊な重機により軟弱地盤と混ぜ合わせることで、柱状の強化地盤を形成し建物を支える工法です。

 

◇メリット

  • 比較的に小型の重機でも施工可能
  • 地盤の強度によっては、支持層(強固な地盤)がなくても強度を保てる

◆デメリット

  • 施工後は地盤を現状に戻すことが非常に難しい
  • 改良杭が残ってしまうので、土地の売買価格が下がる原因になることがある

 

〇費用の相場

建物の建築面積1坪(3.31㎡)あたり約4~5万円

 

 

 

 

 

・鋼管杭工法

戸建住宅では比較的に少ない鋼管杭工法ですが、軟弱な地盤が地表から30m以内であれば対応が可能です。

支持層に到達した金属製の鋼管により、建物を支える工法です。

 

 

◇メリット

  • 強度が高く、重量のある建物にも対応可能
  • 費用はかかるが、原状復帰することができる

◆デメリット

  • 支持層まで鋼管杭が届かなければ強度が保てない
  • 大型の重機が必要なため敷地状況によっては工事が出来ない
  • 工事中の騒音や振動が大きい

 

〇費用の相場

建物の建築面積1坪(3.31㎡)あたり約5~7万円

 

 

 

 

このように工法によってメリットデメリット、そして費用なども大きく変わってきます。

 

新たに住宅を建設するときには、どうしても家のことばかりに目が向いてしまいがちですが、

土地のことにも意識を向けることが安心した住まいを手に入れるためには重要なことです。

 

住宅の建設費用・土地の取得費用とあわせて、地盤改良の費用を予算にきちんと組み込んでおくようにしましょう。