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【断熱性能の最低基準】国の基準は低すぎる!私たちがHEAT20 G2を標準にする理由?
2026.03.24

こんにちは。パーソナルスタイルの石田です。

「うちの断熱性能、本当にこれで十分なの?」
——お客様からこんな不安の声をいただくことがあります。

実は多くの方が、「国の基準を満たしていれば快適なはず」と信じて家を建てられています。でも冬の朝、リビングの床が冷たくて裸足で歩けなかったり、暖房をつけても足元だけがひんやりし続けたり。「こんなはずじゃなかった」という後悔の声を、私たちは何度も耳にしてきました。

国が定める断熱等級は、確かに一定の基準です。
でも、さいたま市をはじめとする埼玉県南部エリアで、朝起きたときに「あたたかいな」と感じられる暮らしを実現するには、正直なところ物足りません。

私たちパーソナルスタイルが「HEAT20 G2」を最低基準としているのは、カタログに載る数字のためではなく、住んでからの体感、毎月の光熱費、そして何より家族の健康を長く守りたいからです。

冬の朝、無垢材のフローリングに素足で立ち、日差しを浴びる子供の足元と断熱等級6の住環境

この記事でわかること

・義務化された等級4と快適性の本当の関係

・HEAT20 G2(等級6相当)が暮らしに与える違い

・断熱性能を引き出す気密施工の役割

・G3まで検討すべきかを判断する考え方

・設計性能を実現する検査体制の実態

「義務化された等級4」では冬の朝10℃以下になる理由

体感で理解する、等級4と等級6の違い

建築物省エネ法の改正により、2025年4月から新築住宅は断熱等級4(UA値0.87/6地域※埼玉県南部が該当)が義務化されました。
「等級4なら大丈夫でしょう」と思われるかもしれませんが、この数値は「この性能以下では建ててはいけない」という最低ラインに過ぎません。快適さを約束してくれる基準ではありません。

たとえば、真冬の朝6時。暖房を止めた寝室が何度になるか、考えたことはありますか。
一般的に、等級4の家では外気温が3℃程度の場合、室温が10℃を下回ることも珍しくありません。
一方、HEAT20 G2(断熱等性能等級6に相当)の家なら、同条件でも13℃以上の室温を保てるとされています。

この「3℃以上の差」が何を意味するか。
布団から出るときの辛さが全然違います。子どもたちが寒がって起きられない朝が減ります。風邪をひきにくくなったというお声もいただきます。数字だけ見ると小さな差に思えるかもしれませんが、暮らしの中ではとても大きな違いです。

現場でお客様とお話ししていると、「カタログには『UA値0.87』って書いてあるから大丈夫だと思っていた」という言葉をよく聞きます。でも実際に住んでみて初めて、数値と体感のギャップに気づく。
そんな後悔を、私たちは何としても防ぎたいと考えているからです。

冬の冷気が伝わる窓際で、布団にくるまり寒さに耐える様子と従来の断熱性能との違い

なぜパーソナルスタイルはHEAT20 G2を標準にするのか

HEAT20 G2の基準は、UA値0.46W/㎡・K以下(6地域)で、これは国が定める断熱等性能等級6に相当する水準です。等級4(UA値0.87)と比べると、約半分の熱損失係数になります。なぜこの数値にこだわるのか。
それは「暖房を止めても、室温が急に下がらない家」をつくりたいからです。

HEAT20とは、一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会が提唱する民間の断熱基準で、G1・G2・G3という3つのグレードがあります。

このうちG2は、国の等級6とほぼ同じ性能水準であり、私たちの施工エリアである6地域(埼玉県南部)では「概ね13℃を下回らない室温環境」を目指した設計基準です(※地域区分1・2の寒冷地では15℃が基準)。

リビングのテーブルに置かれたデジタル温度計が16.5度を示している、HEAT20 G2基準以下の室内

実際に弊社で建てたお住まいでは、冬の外気温が3℃前後の朝でも、リビングの温度が15〜18℃前後に保たれているケースが多くあります(※住まい方や日射条件、間取りによって差があります)。

これは基準値を上回る快適性が実現できている証です。

お引渡し後の定期点検でお伺いすると、「朝起きても寒くないから、家族がリビングに自然と集まるようになった」「暖房代が以前の賃貸に比べて大幅に下がった」といった嬉しい報告をいただくことが多いです。

これは断熱材の厚みだけで実現できるものではありません。窓の性能、気密施工の精度、そして何より現場での丁寧な施工。すべてが揃って初めて、設計通りの暮らしが実現します。

雪景色の庭を眺めながら、半袖や薄着でゆったりとくつろぐ家族がいる断熱等級6のリビング

また、さいたま市や川口市、蕨市、越谷市など埼玉県南部エリアは、年間日照時間が約2,000時間(気象庁データ)と比較的長く、冬の日差しが豊かな一方で、夏の暑さも厳しい地域です。

等級6(G2)レベルの断熱性能があれば、冬は太陽の熱を室内に取り込みやすくなります。
一方、夏は外の暑さを遮断するために、断熱性能だけでなく、庇や軒の出、窓の配置といった設計の工夫が必要になります。

弊社では日照シミュレーションを行い、夏の日射をコントロールしながら、冬の暖かさは確保できる設計を心がけています。そうすることで、エアコンに頼りすぎず、四季を心地よく感じられる。そんな住まいの土台になります。

複層ガラスと樹脂フレームの断面構造が見える、HEAT20 G2対応の高断熱サッシのディテール

断熱性能の力を発揮させる「気密C値0.3以下」の実力

気密がなければ、どんな断熱材も意味をなさない

お客様からよく聞かれるのが、「断熱材を厚くすれば暖かくなりますよね?」という質問です。確かに断熱材は大切です。でも実は、それだけでは不十分です。

どれだけ高性能な断熱材を使っても、家に隙間が多ければ、冷たい外気がどんどん入り込んでしまいます。冬なら暖房で温めた空気が逃げ、夏なら冷房の涼しさが外へ流れていく。これが「気密性能」の不足によるロスです。

パーソナルスタイルでは、気密測定を全棟で実施し、C値0.3㎠/㎡以下を社内最低基準としています。

2025年に弊社で建てた住宅の気密測定結果は、平均でC値0.1〜0.2という水準でした。
この数値は、延床面積120㎡の住宅で換算すると、家全体の隙間がハガキ約0.1〜0.2枚分程度に相当します(※C値は施工条件や測定時期により変動します)。

現場で気密施工を担当する職人さんたちは、本当に細かいところまで気を配ってくれています。防湿シートの重ね方一つ、配管の貫通部分の処理一つ、窓サッシとの接合部の処理一つ。地味な作業ですが、この積み重ねが、住んでからの快適さを左右します。

完成してしまえば見えなくなる部分だからこそ、私たちは手を抜きません。「ここまでやるんですか?」と驚かれることもありますが、暮らしの快適さは、こうした見えない丁寧さから生まれます。

住宅建築現場で壁一面に隙間なく施工された気密シートと断熱材の様子

換気の質も、気密があってこそ

高気密住宅では、計画的な換気が欠かせません。

隙間の多い家では、どこから空気が入ってどこから出ていくかが曖昧で、換気システムが本来の力を発揮できません。逆に高気密にすることで、給気と排気のルートがはっきりし、家中の空気がムラなく入れ替わるようになります。

弊社では第一種換気システム(全熱交換型)を採用しています。

外の新鮮な空気を、室温に近づけてから室内に取り込む仕組みです。だから冬でも、「換気で冷たい風が入ってくる」ということがありません。お客様からは、「空気がいつもきれいで、朝起きたときの空気のこもった感じがない」という声をいただいています。

天井裏の複雑な配管周りまで発泡ウレタン断熱材が隙間なく吹き付けられた施工風景

G2とG3、どちらを選ぶべきか?予算配分の正しい考え方

G2(等級6)とG3(等級7)の違いを、暮らしで感じるとしたら

HEAT20 G3は、UA値0.26W/㎡・K以下で、国の断熱等性能等級7に相当する、さらに高い断熱性能です。

等級6(G2)でも十分快適なのですが、等級7(G3)にすると「ほぼ無暖房でも室温が保たれる」住まいが実現できるとされています。
ただし、性能を上げるほど、窓のグレードや断熱材の厚みが変わり、当然コストも上がります。

一般的に、G2からG3へグレードアップすると、建築費用が80万円〜120万円程度増加するケースが多いです(※仕様や面積により変動します)。

では、すべてのご家族がG3を選ぶべきかといえば、そうではないと思っています。大切なのは、ご家族の暮らし方と予算のバランスです。

たとえば在宅勤務が多く、日中も家にいる時間が長いご家族なら、G3のメリットを日々実感できるでしょう。一方で、平日は仕事や学校で外出が多く、家にいるのは夜と週末が中心という暮らしなら、G2でも十分快適に過ごせます。

打ち合わせの中で私たちがいつもお伝えしているのは、「性能は手段であって、目的ではない」ということです。大切なのは、住んでから「建ててよかった」と思えるかどうか。そのために何を優先すべきかを、一緒に考えていきたいのです。

「やりたいこと」の優先順位をつける

お客様との打ち合わせで、私たちは必ずこう尋ねます。
「断熱性能以外に、どうしても叶えたいことは何ですか?」

たとえば、
「無垢の床を全室に使いたい」
「造作家具で収納を充実させたい」
「庭にウッドデッキをつくって、子どもたちと過ごす時間を大切にしたい」

こうした希望が明確にある場合、すべてを詰め込もうとすると、どうしても予算が厳しくなってしまいます。

私たちがおすすめしているのは、まずG2(等級6)で確実に快適性を確保すること。その上で予算に余裕があれば、G3(等級7)を検討するという考え方です。
あるいは、G2のままで浮いた費用を、ご家族が本当に大切にしたい部分に回す。そういう選択肢もあります。

現場でお客様の表情を見ていると、性能だけではなく、暮らしの中での「好き」がたくさん詰まった家のほうが、住んでからの満足度が高いと感じます。何を優先するかは、ご家族によって違っていいと思います。

キッチンからリビングまで仕切りのない大空間がつながる、HEAT20 G2を標準としたモダンな内装

設計通りの性能が出ない住宅が多い理由と、確実な検査体制

図面と現場は、必ずしも一致しない

ここまで断熱性能の大切さをお伝えしてきましたが、実はもっと重要なことがあります。

それは、「設計通りに施工されているか」という現場の品質管理です。
どれだけ優れた仕様を設計しても、現場で断熱材に隙間ができていたり、防湿シートが破れていたり、気密テープの貼り方が甘かったりすれば、性能は大きく低下します。設計と施工の間には、必ず「人の手」が入ります。その精度こそが、住まいの快適さを決めるのです。

正直に言うと、他社で建てた家の相談をいただくこともあります。「断熱等級6のはずなのに寒い」「気密測定をしていないから、実際の数値がわからない」。そういった不安を抱えて相談に来られる方が、少なくありません。

パーソナルスタイルの検査体制

弊社では、自社による現場管理に加え、第三者検査機関である株式会社家守りによる品質検査を全棟で実施しています。

基礎配筋検査、土台伏せ検査、構造体・金物検査、断熱検査、防水下地検査、外壁防水検査、完了検査。標準で7回、最大10回の工程ごとに確認を重ねることで、設計性能が実測値でも証明される住まいをお届けしています。

また、気密測定も全棟で行い、実測値をお客様にご報告しています。
測定の日は、私たちもいつも緊張します。現場の職人さんたちの丁寧な仕事が、数値となって表れる瞬間だからです。

「ここまでやるんですか?」とお客様に驚かれることもあります。
でもこれは、「検査を通すため」ではなく、「約束した性能を確実にお届けするため」の仕組みです。完成してしまえば見えなくなる部分こそ、丁寧に記録し、確認する。それが私たちの責任だと考えています。

建築現場の窓に設置された気密測定器と、断熱等級6の性能を裏付けるC値測定の様子

【まとめ】HEAT20 G2(等級6)は快適な暮らしを実現する現実的な最低基準

国の断熱基準である等級4では冬の朝に室温10℃を下回る可能性がありますが、HEAT20 G2(等級6相当)なら13℃以上を保てるため、体感的な快適性と光熱費削減を両立できます。

・等級4と等級6では冬の朝の室温に3℃以上の差が生まれるため

・断熱性能を発揮するには気密性能(C値0.3以下)が不可欠だから

・設計通りの性能を実現するには施工品質と検査体制が重要になるため

住んでから「あたたかいな」と感じられる家。それが私たちの目指す住まいです。

最後に

断熱性能を選ぶとき、「どこまで必要か」という問いに、万人共通の正解はありません。大切なのは、ご家族の暮らし方と予算、そして何を優先したいかという価値観を整理することです。

パーソナルスタイルでは、性能の数値だけを並べるのではなく、「実際に住んだらどんな暮らしになるか」をイメージしていただきながら、最適な仕様をご提案しています。家づくり勉強会や個別相談では、断熱・気密の基本から、資金計画とのバランスまで、丁寧にお話しする時間を設けています。

「性能は気になるけれど、何を基準に考えればいいかわからない」という方は、ぜひお話を聞きにいらしてください。図面や数値だけではなく、実際に建てたお住まいの体感や、住まわれている方の声もお伝えできます。お客様の「こんな暮らしがしたい」を、一緒に形にしていけたらと思っています。

納得できる基準で、安心して長く住み続けられる家を、一緒に考えていきましょう。

窓から日差しが入った明るく暖かな雰囲気のリビングソファで、家族が談笑している様子

パーソナルスタイルの施工エリア

パーソナルスタイルは、さいたま市を中心に川口市、蕨市、越谷市、春日部市、上尾市、北本市、八潮市を主な施工エリアとしております。
事務所から車で1時間圏内を目安に、すぐにお伺いできる範囲にエリアを絞ることで、暮らしの中で何かあった時も迅速に対応できる体制を整えています。

「建てて終わり」ではなく、住まいの成長を長く見守る地域パートナーでありたいと考えています。
※上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください。

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