こんにちは。
パーソナルスタイルでインテリアコーディネートを担当している今泉です。
壁材のお打ち合わせをしていると、「塗り壁の雰囲気が好きで」「写真で見て、いいなと思っていて」と、少し楽しそうに話してくださる方が多くいらっしゃいます。
壁は毎日目に入り、空間の印象や居心地を大きく左右する存在だからこそ、自然と関心が向く部分なのだと思います。

一方で、見た目の印象だけで選んでしまうと、住み始めてから「思っていた感じと違った」「扱い方がよく分からない」と感じてしまうこともあります。
塗り壁はとても魅力的な素材ですが、壁紙とは性質も付き合い方も異なります。
だからこそ、事前に知っておいていただきたいポイントがあります。
今回は、漆喰や珪藻土といった塗り壁について、実際のご相談でよくお話ししている内容をもとに、素材の違いや注意点を分かりやすく整理してお伝えします。

塗り壁って、どんな仕上げ?
クロスとの違いを知るところから

塗り壁は、粉状の素材を水で練り、左官職人がコテで一面ずつ仕上げていく壁材です。
ビニールクロスのような継ぎ目がほとんど出ず、壁が一枚の面としてつながるため、空間全体がすっきりと整って見えます。
光が当たったときのやわらかな陰影や、触れたときの質感も、塗り壁ならではの特徴です。
きっちり整いすぎない表情が、落ち着いた雰囲気をつくってくれます。
一方、壁紙はデザインや色柄のバリエーションが非常に豊富で、
空間ごとに雰囲気を変えやすい素材です。
汚れた場合も部分的な張り替えがしやすく、掃除やメンテナンスの分かりやすさに安心感があります。
ただし、経年による変色が起きると、補修部分と既存部分の色味の違いが目立つこともあります。
どちらが良い・悪いという話ではなく、どんな空間にしたいのか、どれくらい手をかけながら住んでいきたいのかによって、向いている素材は変わってきます。
パーソナルスタイルでは、塗り壁を標準仕様としていますが、壁紙を選択していただくことももちろん可能です。
暮らし方や好みに合わせて、無理のない選択を一緒に整理していきます。
漆喰壁と珪藻土の基本的な特徴

塗り壁でよく使われる素材が、漆喰と珪藻土です。
どちらも自然由来の素材ですが、性能や得意分野には違いがあります。
珪藻土は、多孔質構造を持つ素材で、調湿性能が高いことが特徴です。
一般的に、漆喰と比べて調湿性能は数倍高いとされており、消臭効果についても珪藻土のほうが優れていると言われています。
室内の湿度変化が大きい季節や、においがこもりやすい空間では、その特性を体感しやすい素材です。
一方、漆喰は消石灰を主成分とし、自ら固まる性質を持つ「自硬性」があります。
この性質により、表面が比較的硬く仕上がり、耐久性や強度に優れている点が特徴です。
長く使う場所や、仕上がりの安定感を重視したい場合に向いています。
同じ塗り壁でも、
・調湿・消臭を重視するなら珪藻土
・耐久性や表面の強さを重視するなら漆喰
といったように、目的に応じた選び方が大切になります。
暮らしの中で感じやすい塗り壁の良さ
空気感の違いが積み重なる
調湿や消臭と聞くと、数値で比較したくなるかもしれませんが、実際には「なんとなく空気が重たくならない」「においが残りにくい」といった体感として表れます。
来客後のリビングや、家族が集まる夜の時間帯など、日常の中で少しずつ違いを感じる場面があります。
塗り壁は、換気計画と組み合わせることで、こうした心地よさを安定して保ちやすくなります。
仕上げ方で変わる空間の表情

塗り壁は、色だけでなく仕上げ方によって印象が大きく変わります。
なめらかに整えれば上品で落ち着いた雰囲気に、あえてコテ跡を残せば、やさしく温かみのある空間になります。
空間ごとに表情を変えられる点も、塗り壁ならではの魅力です。
導入前に知っておきたい現実的なポイント
汚れやキズとの付き合い方

塗り壁は、まったく汚れない素材ではありません。
手が触れやすい場所や、人の動線上では、時間とともに跡が残ることもあります。
手垢や軽い汚れであれば消しゴムで落とすことができ、少し深いシミの場合は、目の細かいサンドペーパーで表面を軽く削ることで対応できます。
補修箇所が目立つ場合には、同じ材料を水で練って上塗りし、周囲となじませることも可能です。
壁紙も部分的な張り替えは可能ですが、経年による変色があると、新旧の差が目立つことがあります。
塗り壁も補修跡が目立つ場合はありますが、住みながら少しずつ整えていける点を安心に感じられる方も多くいらっしゃいます。
水回りは素材を使い分ける

漆喰壁や珪藻土は、キッチンのコンロ・シンク周りや洗面台の水栓周りなど、水が直接かかり続ける場所には向きません。
そのため、水がかかる部分はタイルやパネルで保護し、その他の壁面に塗り壁を使うといった使い分けが効果的です。
実際には、洗面台の背面に小さなタイルをあしらい、毎朝の身支度が少し楽しくなるようなアクセントとして取り入れる方もいらっしゃいます。
パーソナルスタイルでは、壁紙やタイルなどもオプションとしてご用意しており、素材を組み合わせながら愉しく選んでいただけます。
パーソナルスタイルならではの体感の場
OB宅見学で「住んでから」を知る

塗り壁は、写真やサンプルだけでは分かりにくい素材です。
パーソナルスタイルでは、OB宅見学を通して、実際に暮らしているお家の塗り壁を体感していただくことができます。
時間が経った壁の表情や、空気感、日常での扱いやすさを知ることで、ご自身の暮らしに合うかどうかを具体的に想像しやすくなります。
家づくりの思い出として残る塗り壁体験

ご希望される方には、実際に塗り壁を一緒に塗っていただくことも可能です。
特にお子様がいらっしゃるご家庭では、「この壁は家族で塗ったんだよ」と、家づくりそのものが大切な思い出として残ります。
完成後も、その時間を思い返せるのは、塗り壁ならではの楽しみ方です。
迷ったときの考え方
塗り壁、壁紙、タイル。
どれか一つに決めなければいけないということはありません。
それぞれの素材の特徴を知ったうえで、場所ごとに選び分けていくことで、ご家族らしい住まいに近づいていきます。
まとめ
塗り壁は、漆喰や珪藻土といった素材の特性を正しく理解したうえで選ぶことで、暮らしに心地よさと豊かさをもたらしてくれます。
調湿・消臭性能の違い、耐久性、補修の考え方、そして壁紙やタイルとの組み合わせまで含めて考えることで、後悔の少ない素材選びにつながります。
一人で悩まず、実際に見て、触れて、体感しながら整理することが、
納得感のある家づくりへの近道です。
資料請求や個別相談、完成見学会、OB宅見学などを通して、塗り壁のある暮らしをゆっくり確かめていただければと思います。
<パーソナルスタイルの施工エリア>
パーソナルスタイルは、さいたま市を中心に、
川口市、蕨市、越谷市、春日部市、上尾市、北本市、八潮市を主な施工エリアとしております。
事務所から車で1時間圏内を主な施工エリアとし、暮らしの中で何かあった時にも迅速に対応できる体制を整えています。
「建てて終わり」ではなく、住まいの変化や思い出を一緒に重ねていける、地域に根ざしたパートナーでありたいと考えています。
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