こんにちは。パーソナルスタイルの石田です。
日々、家づくりを検討されているお客様とお話しする中で、「どの住宅会社が信頼できるのか判断できない」というお声をよくうかがいます。
外観のデザインや価格、間取りの自由度は比較しやすい反面、「実際の施工品質がどの程度なのか」は、完成した家を目の前にしても判断しにくいものです。
ところが、その「施工品質」への懸念は決して杞憂ではありません。
株式会社さくら事務所が2025年1月から12月に全国の新築一戸建て1,370件を対象に実施した検査では、82.0%に何らかの不具合が確認されました。前年(2024年)の76.4%から5.6ポイント上昇した数字です。10棟建てれば8棟以上に問題があるという現実を、これから家づくりを検討しているご夫婦にはぜひ知っておいていただきたいと思います。
この記事では、そのデータの詳細と増加の背景、そしてさいたま市をはじめとするエリアで安心して家を建てるために「施工品質」をどう確認すればよいのかをお伝えします。

この記事でわかること
・新築の82%に不具合がある驚きの実態
・施工品質が下がっている本当の原因とは
・完成後に見えない箇所に潜む施工リスク
・社内チェックだけでは不十分な本当の理由
・第三者検査で施工品質を客観的に守る方法
新築10棟中8棟に不具合──全国1,370件調査が明かした、見過ごせないデータ
株式会社さくら事務所が2025年1月から12月に全国で実施した1,370件の新築一戸建て検査では、82.0%の住宅に何らかの不具合が指摘されました。1棟あたりの不具合指摘件数は平均16.7箇所(中央値15.0箇所)で、前年(2024年)の平均15.9箇所から増加しています。
特に指摘が多かった部位は次のとおりです。
| 部位 | 指摘率 |
|---|---|
| 開口部等(窓・ドア) | 47.7% |
| 基礎・床下面 | 35.5% |
| 外壁仕上げ | 31.9% |

窓やドアのガタつき・隙間・異音、基礎のひび割れや骨材の偏り、外壁の欠けやひび割れなど、本来あってはならない不具合が広範囲で確認されています。
注目すべきは、前年(2024年)と比べて増加幅が大きかった部位として「外壁仕上げ」「基礎外部」「内壁・柱・梁」「階間天井」「排水設備」が挙げられている点です。
いずれも完成後には目視しにくい箇所であり、「見えない場所」の不具合が特に増加していることが読み取れます。施工品質の管理が住宅会社選びの重要な判断基準になることを、このデータは端的に示しています。
2025年4月の法改正が引き起こした「工期圧迫」。なぜ今、不具合が増え続けるのか
不具合が増加した主な背景として、さくら事務所が指摘しているのが2025年4月に施行された「建築基準法改正」です。建築確認申請の手続きが複雑化・長期化したことで、実際の工期が圧迫されるようになりました。
改正後は審査項目の増加により、従来よりも建築確認の取得に時間がかかるケースが増えています。その結果、本来必要な施工期間が確保できず、各工程でのチェック時間が削られています。加えて、熟練職人の高齢化・減少が進む中で工期の短縮が重なると、施工現場の負担はさらに増します。

特に影響が大きいのが、完成後には目視できない「床下」「天井裏」「外壁内部」といった部分です。工程に余裕がなくなるほど、こうした見えにくい箇所の確認が後回しになりやすく、引渡し後に問題が発覚するケースが増えています。さいたま市や越谷市など、住宅需要が旺盛なエリアでも例外ではありません。
この状況は、どれだけ評判のよい住宅会社であっても、外部環境の変化によって施工品質が揺らぐリスクがあることを示しています。だからこそ、「どのような仕組みで施工品質を守っているか」を事前に確認することが、住宅会社選びの実質的な基準となります。
壁の中・床の下・天井の裏。工事中にしか確認できない、家の命運を決める箇所
基礎の配筋状況、防水処理の精度、断熱材の施工状態──
これらは壁や床で覆われてしまうと、後から確認する方法がほとんどありません。不具合が潜んでいても、水漏れ・結露・カビといった症状が現れるまで気づかないことが多く、発覚したときには大規模な修繕が必要になるケースもあります。

例えば、外壁内部の通気層が適切に設けられていないと、湿気が内部にこもり、構造材の腐食や断熱性能の低下につながります。基礎配筋に偏りがあれば、数年後にひび割れが拡大する可能性があります。こうしたリスクは、完成後の外観からは判断できません。
同様に、断熱材の施工精度も目視では確認できない重要な工程です。充填が不十分な箇所があると、その部分から熱が逃げ、冬場の暖房効率の低下や壁内結露の原因となります。
住み始めてから「なんとなく寒い」「光熱費が想定より高い」と感じる場合、こうした施工段階の問題が背景にあることが少なくありません。

これらを防ぐためには、工事中の各工程で「誰が・いつ・何を・どのような基準で確認したか」を記録として残しながら進めることが必要です。確認の記録が残ることで、施工は職人個人の感覚や経験だけに依存しない、安定した品質管理に変わります。
ただし、確認する主体が同じ会社の内部に限られる場合、その評価には構造的な限界があります。
「うちは丁寧にやっている」が通じない理由。社内検査だけでは守れない施工品質の盲点
自社スタッフによる施工確認は、品質維持の基盤として欠かせない取り組みです。
しかし、同じ組織の内部で評価が完結する構造では、「主観的な判断」や「慣れによる見落とし」が生まれやすくなります。自分たちが施工した箇所を自分たちで評価する仕組みは、誠実に取り組んでいても客観性に限界があります。

もうひとつの問題は、社内チェックの「基準そのもの」が固定化されやすい点です。自社内で完結した評価体制では、業界全体の施工水準が変化しても気づきにくく、気がつかないうちに「自社基準」と「業界標準」の間にずれが生じることがあります。
外部の専門機関が独立した立場で、客観的な基準に基づいて検査することで、自社では見えにくい問題を発見できます。社内確認を丁寧に行いながらも、そこに「第三者の目」を加えることが、施工品質を高い水準で継続させる上で有効です。これが「第三者検査」の持つ本質的な意義です。
「現場検査報告書」を全棟保管。第三者検査が施工品質を「見える化」する仕組み
パーソナルスタイルでは、「株式会社家守り」と連携した第三者検査を全棟に標準導入しています。
基礎配筋・防水・外壁・断熱材施工・完成前確認など、主要な工程ごとに7〜10回の現場検査を実施しています。検査は毎回、写真・実施日時・指摘内容・是正状況を含む形で記録され、「現場検査報告書」として保管、またお施主様にお渡ししています。

この「現場検査報告書」は、将来のメンテナンス計画の立案はもちろん、万が一の不具合発生時には、どの工程で・いつ・どのような確認が行われたかを示す客観的な根拠資料として活用できます。口頭での説明だけでは伝えきれない施工の透明性が、報告書という形で確保されます。

「報告書の内容を実際に確認してみたい」「どの工程でどんな検査をしているのか詳しく知りたい」という方は、個別のご説明も可能です。気になる点はお気軽にお問い合わせください。
【まとめ】住宅会社を選ぶ際は、施工品質の「管理の仕組み」まで確認してください
新築住宅の82.0%に不具合が指摘されている現状では、住宅会社を選ぶ基準は外観のデザインや価格の比較だけでは不十分です。完成後に見えなくなる部分を、工事中にどのように管理・記録しているかを確認することが、後悔しない家づくりの鍵となります。
・社内チェックリストで工程ごとの品質基準と確認者を明確にしている
・第三者機関による客観的な現場検査を全棟の主要工程に実施している
・現場検査報告書を長期保管し、引渡し後のメンテナンスにも活用できる体制を整えている
家は、完成後には決して見ることのできない工程の積み重ねで成り立っています。その「見えない部分」を誠実に記録し、いつでもお客様に開示できる体制こそが、パーソナルスタイルが大切にしている施工品質への向き合い方です。
施工品質の管理について、お気軽にご相談ください
「どんな検査を実施しているの?」「実際の現場検査報告書を見てみたい」「完成した家の現場を見学したい」という方は、ぜひお声がけください。資料請求・完成見学会へのご参加・個別相談など、ご希望に合わせた形でご対応いたします。まずはお問い合わせフォームからご連絡ください。

パーソナルスタイルの施工エリア
パーソナルスタイルは、さいたま市を中心に川口市、蕨市、越谷市、春日部市、上尾市、北本市、八潮市を主な施工エリアとしております。事務所から車で1時間圏内を目安にエリアを絞ることで、暮らしの中で何かあった際にも迅速に対応できる体制を整えています。
「建てて終わり」ではなく、住まいの成長を長く見守る地域パートナーを目指しています。
上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください。
出典・参考資料
株式会社さくら事務所「NEWS LETTER 2026.3.3」
調査期間:2025年1月1日〜12月31日
調査件数:1,370件 本記事中のすべての統計数値は同資料に基づきます。






